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プロフェッショナルのバッグの中身 : Food Expander田村浩二さん

バッグブランド「Kiefer neu」が新しいコンセプトのもと発信する「not bound by.」

バッグのコンセプトである「固定観念に縛られずに働く」を体現しているビジネスパーソンをゲストに招き、監修の安藤さんが働き方やバッグ・モノへのこだわりについてインタビューしていきます。

記念すべきインタビュー第一回目のゲストは、Food Expanderとして活躍されている田村浩二さんです。

田村浩二さんのプロフィール

星付きレストランでシェフを務め、世界12カ国で刊行されているフランス発の美食ガイド『ゴ・エ・ミヨ』2018年度期待の若手シェフ賞を受賞されるなど、華々しい経歴の持ち主。

最近では、「人生最高のチーズケーキ!」とSNSを中心に大反響を呼び、発売数十分で完売してしまう幻のチーズケーキ『Mr.CHEESE CAKE』の生みの親としても注目されています。

そんな田村さんが、Food Expanderとして新たに歩みだしたきっかけや、仕事観、今後の展望についてお話を伺いました。

野球少年が、ある日ケーキを焼いて来た

田村さんのエピソードですごく好きなのが、料理人になろうと思ったきっかけのお話なのですが、改めてお伺いできればと思います。

高校の時、親友の誕生日にケーキを作って学校に持っていたんです。その当時の僕は、野球をやっていたので、坊主で日焼けしているし、身長185cmもあってガタイもいい。おまけに眉毛を1mmくらいに細く切っていて、人相がすごく悪かったんです。
そんな僕が、親友に手作りのケーキを持ってきたのでクラス中が騒然としてしまって、、、。(笑)

でも、親友が美味しいといってケーキを食べてくれて、その場がすごく盛り上がったんです。その瞬間、こんなにも人を幸せにすることができるのなら、料理を仕事にしたいなと思ったんです。それまで野球一筋だった僕が、料理の専門学校を自分で調べて勝手に願書を出して、必死で親を説得して料理の道へ進みました。

シェフからのFood Expanderへの転身

そこからシェフとして、星付きレストランで働かれたり、世界12カ国で刊行されているフランス発の美食ガイド『ゴ・エ・ミヨ』2018年度期待の若手シェフ賞を受賞されるなど、シェフとしては順風満帆のように思うのですが、、、どうしてFood Expanderとして独立されたのでしょうか?

今は“食事=買うもの”みたいな感覚が一般的にすごくあると思うんですけど、実際に料理をしないと、本当に良いクラフトマンシップの調味料や食材に目を向けることが無いなと実感していて。生産者も良い野菜を作り届けようと頑張っているんですが、料理を作る人が増えないと、野菜の価値や素晴らしさって中々伝わらないと思うんです。でも、料理ってどこか面倒臭いって感じている方が多いように思うんです。

確かに、自宅のキッチンだと狭くて効率の良い手順で進めなくてはいけないしストレスがかかることだと思うんですが、それ以上に料理って笑顔や会話を生み出すものだと思っているんです。

だから、僕は一般の方に料理をする素晴らしさを伝えていって、日本の地方の生産者の食材の質の高さを理解してもらう入り口にまできてもらう活動をしていきたと思い独立をしました。

なぜ料理について、発信し続けるのか

私は、仕事と趣味を兼ねて山に登ることが多いんですが、最近、友人と数名で山に登った際に山頂で手料理を振る舞ったんです。その時みなさんにすごく喜んでもらえて、料理ってコミュニケーションの役割を持つなと思ったんです。

そうなんですよね。手料理や美味しいもを食べてる時間って、自ずと会話も生まれるし、食べる人に喜んでもらえる時間を生み出せるものなんです。ただ、単純に何かを買ってきて並べるだけだと、集中するポイントてって食事じゃなくてテレビとか他のものに行くと思うんです。

ちゃんと1つのものに複数人が集中できるって、すごく素晴らしいことだなと思っていてるので、料理をもっと手軽に美味しくできるものなんだと思ってもらいたくて、ずっとフレンチやってきた僕が、肉じゃがの本出したり、SNSで当たり前だと思われている料理の知識を共有しているんです。

実は私、田村さんの肉じゃがの本も買って持っているんですが、実際に出版されて周りの反応や手応えはありましたか?

レシピ本が中々売れないって言われている時代に、重版になったりと実際に動いている数字が手応えの証なのかなと思っています。
それと、レシピ本を購入してくださった方たちが、実際に作ってSNSにアップしてくれたりしていて。そのコメントで、人参がいつもより美味しいとか、作り方次第で料理てこんなにも味が変わるんだっていう体験をしてくださった方が多いことに喜びを感じました。

難しい調味料は使わず、野菜本来の旨味を引き出す、誰が作っても同じような味になるような作り方を目指して作った本だったので、それがちゃんと伝わっていてよかったなと思っています。

シェフからは、なんで誰でも知っていることを伝えたり本にしたの?なんてコメントもいただきますが、誰でも知っていると思っていること程、知らなかったりするので、僕がそういったことを発信し続けて、料理のハードルを少しでも下げていければなと思っています。


田村さんが普段からソーシャルで発信されているからこそ、それにレスポンスする形で皆さん発信されているんでしょうね。

そうですね。僕もいただいたコメントには返信をするようにしているので、その輪が広がっていった感じはしますね。

以前に東大の教授とVRを使った食のイベントをやった事があって、その方が私のSNSで活動内容を見ながらずっと気にかけてくれていたんです。
そのご縁もあって、今回もう一度東大にて講義をさせていただくことになったんです。

食 × テクノロジーの取り組み

今回東大ではどのような講義をされたのでしょうか?

数年前の講義では、VRをつけて食事をすると味がどう変わるか。体験としてどう付加価値をつけれるかという講義をさせてもらったので、今回も、食とテクノロジーを融合して何か新しい提案が出来るのではないか。という内容で講義をさせてもらいました。

様々な学生が開発したものや実験内容を見せていただいたんですが、その中ですごく興味深かったのが、プロジェクションマッピングだったんです。
みなさん想像されるプロジェクションマッピングって、恐らく壁に映像を映し出すエンターテイメントとしてのものだと思うんです。
でも、今回の実験は、プロジェクションマッピングの対象が料理だったんです。

テーブルの上に、器に入った普通のカレーが置かれていたんですが、そこにカレーが沸々と煮立っている映像を映すんです。その瞬間、すごくカレーの匂いを感じて。実際はカレー自体何も変わっていないし、他から匂いを出しているわけじゃないんです。でもみんな近くに寄って香りを嗅ぎに行ったんです。僕自身、鼻が利く方だと思っているので、映像によってここまで感覚が左右されるんだとすごく衝撃を受けました。

すごく面白い食とテクノロジーの融合ですね!今回の講義を通して、実際に何か取り組み始めたことなどあるのでしょうか?

僕自身が、直接美味しさに関連するテクノロジーの使い方があるんだなと体感して、より直接何かを体験することの重要性を実感することができたんです。
キレイとかではなく、直接料理の味につながるテクノロジーの体験ってすごく新しくて、これから先重要なことなんじゃないかなって
思っているので、そういう研究をしている方とPOPUPとして「食×テクノロジーのレストラン」を開催したいという話は出ていますね。

田村さんのカバンの中身

ー 新しいことにチャレンジしていく田村さんのバッグや持ち物がすごく気になるのですが、、、愛用されているバッグと持ち物を見せてもらってもいいでしょうか?

僕は、その日のスタイリングや気分によってバッグを変えるのが苦手なので、このシンプルなレザーのリュックをここ最近ずっと愛用しています。どんなスタイルにも合うシンプルなデザインと、レザーにしては軽いところが気に入っていますね。

持ち物で、化粧水や爪切りヘアー材など女性的なものが多い気がするのですが、、、
その他、必ずバッグの中に入っているものはありますか?

姉がいて高校生の時から、男でも肌のお手入れはしなさい。と言われてきたので、化粧水やヘアー材は常に持ち歩いています。
爪切りは職業柄なのか、爪に物が挟まると不衛生で気になってしまうので、どこでもすぐに切れるように常備しています。

サンタマリアノベッラの紙香水は、香りが好きだと公言していたら、友人がお土産で買ってきてくれました。今は、お財布に紙香水を入れて香りを楽しんでいます。
その他、バッグの中に必ず入っているものは、PCとモバイルバッテリー、花粉症なので目薬、移動中などに読む本、お財布です。

今、バッグのデザイン監修をしているのですか、こういった機能があったらいいなと思う部分があれば、是非参考に聞かせていただきたいです。

ファスナーを開け閉めするのがすごく面倒臭いので、ポケットが沢山あったらすごく便利だなと思います。
あとは、本など背負ったまま取り出せるサイドファスナーも欲しいですね。
機能ではないですが、シンプルなデザインで軽い素材だと尚嬉しいです。

ー ありがとうございました。

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not bound by.

メンズバッグブランド 『Kiefer neu』(キーファーノイ)は、コンセプトバッグ「not bound by.」を、クリエイティブ集団THE GUILDの安藤剛 氏を監修に迎え制作いたします。▶︎【kiefer neu】http://kiefer-neu.jp/
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