プロフェッショナルのバッグの中身 : インフォグラフィック・エディター櫻田 潤さん

バッグブランド「Kiefer neu」が新しいコンセプトのもと発信する「not bound by.」

バッグのコンセプトである「固定観念に縛られずに働く」を体現しているビジネスパーソンをゲストに招き、監修の安藤さんが働き方やバッグ・モノへのこだわりについてインタビューしていきます。

第二回目のゲストは、NewsPicksのインフォグラフィック・エディターとして活躍されている櫻田 潤さんです。

NewsPicksのクリエイティブを統括する傍ら、『ビジュアルシンキングラボ』の主宰や、著書『たのしいインフォグラフィック入門』『図で考える。シンプルになる。』を執筆されるなど、個人でも活動されている櫻田さんに、これまでの経歴や仕事観、今後の展望についてお話を伺いました。


インフォグラフィックとの出会い

ー まず初めに、櫻田さんの経歴と現在の活動についてお伺いできればと思います。

私が、最初に就いた職業がシステムエンジニアだったんです。基幹システム向けのプログラミングを主に行っていました。毎日プログラミング作業をする中で、次第にWebデザインに興味が湧き転職。Webデザイナーとして働きましたが、「サイトの器ではなく中身であるコンテンツが作りたいんだ」と思うようになり、コンテンツ制作の道へシフトチェンジしていきました。

でも、コンテンツ作り未経験の僕は、すんなり今の仕事へ繋がるはずもなく、、、「コンテンツって何を作れば良いんだろう?」と悩んでいた時、趣味として開設したのが『ビジュアルシンキング』でした。
当初は、洒落た名前を付けたいと思って考えたサイト名で。(笑)

インフォグラフィックという名前すら知りませんでしたが、ビジュアルシンキングでは図解をやっていこうとは決めていて。初のコンテンツが、ドラッカーの著書『マネジメント(エッセンシャル版)』の図解でした。

インフォグラフィックとの出会いはまさにその頃。「すごい!自分で作ってみたい」と思い作り始めたのがきっかけで、ビジュアルシンキングで公開するようになったんです。すると、今の会社であるNewsPicksから声がかかり、現在に至ります。


NewsPicksでの櫻田さんのお仕事

ー NewsPicksに加入されてから、普段はどのような活動をされているのでしょうか?

今年で加入して5年目になるんですが、最初の2年は、ひたすらインフォグラフィックのコンテンツを作っていました。

気がつくと徐々にメンバーが増えていって、コンテンツだけでなくプロダクトチームも両方統括する立場になったんです。僕自身あまり手を動かさない時期が続くようになり、日に日に「もう一度コンテンツを自分で考えて作りたい」と強く思うようになりまして。現状を変えるべく、メンバーのマネジメント担当の方に加入してもらい、自分で何かを作るというチーム体制に戻しました。そしてまさに今、新しいコンテンツを作ろうかなと考えているところです。


ー 私自身、2~3年前からインフォグラフィックにすごい興味を持っておりまして。出来るようになりたいと思い、櫻田さんの著書『たのしいインフォグラフィック入門』を拝読したのですが、ビジュアルだけではなく、ロジカルシンキングの部分でもすごく勉強になったんです。こういった知見というかスキルというのは、どのように身につけていったのでしょうか?

今考えると、システムエンジニア時代に得た知識が役立っているように思います。

当時は、サイトの構造を何かで抽象化しながらひたすら設計書を書いていたので、この時の経験が、インフォグラフィックを作るベースになっているのではないかなと思っています。


ストーリーは、新しい石油だ

ー 櫻田さんがブログの中で、「ストーリーは、新しい石油だ」だと仰っていたのにすごく共感しまして。Twitterを拝見すると、最近すごくイラストを描かれている印象なのですが、これは、ストーリーテリングの重要性に気づかれて、イラストを始められたのでしょうか?

そうですね。
映画でいうと、脚本と主人公(役者)でストーリーは成り立っていると思うんです。

僕の作るインフォグラフィックに置き換えると、脚本の方が筋だとしたら、主人公(役者)となるデザインが、今までのピクトグラムの表現だと物足りなさを感じたんです。今までのインフォグラフィックは、情報をわかりやすく伝えるためにわざと感情を無くしたものを作っていたのですが、無理やりシンプルにしているという罪悪感もあって。分かりやすく圧縮しているつもりでも、やっぱり何かを切り捨てていることになるなと思って。

それで、主人公(役者)になる部分を、今までとは違うアプローチで、温度を感じるデザイン手法に変えていきたいと思ったんです。なので、今まで切り捨てていた感情部分をどう表現してくかを模索する為に、普段からイラストを書いています。


趣味が仕事に繋がった瞬間

ー 現在のお仕事は、ライフワークの一部のような活動だと思うのですが、趣味が仕事に繋がったと思う瞬間はあるのでしょうか?また、プライベートはどのように過ごされているのでしょか?

僕は、普段からオン・オフがないタイプでして。いかに、タップすればすぐスイッチが入る“スリープモード”状態になれるかっていうのを目指しているんです。基本的には、会社にいる時も家いる時も、情報をビジュアル化することを考えながら生活しています。なので、プライベートだから何か特別な事をする、ということはないですね。

仕事が趣味につながったと思う瞬間は、やっぱり『ビジュアルシンキング』のサイトを立ち上げた時かなと思っています。

サイトのネーミング含め、自分の中で作りたいと思っていたサイトイメージとパシッとハマった感じがしたんです。それで、名前負けしないコンテンツを作ろうという意識になり、自分自身の気持ちのブレもなくなりました。


新たなインフォグラフィックの可能性

ー 今後、新たに始めたい事や、力を入れていきたい活動などがあれば教えてください。

僕、最近改めてビジュアルが関係する仕事でないとダメだなと思ったんです。なので、ビジュアルを通してストーリーテリングするという部分に、更にフォーカスしていきたいと思っていて。

例えば、漫画を描いたり、アニメーションや映画を製作して、そこに今までのインフォグラフィックのアプローチを混ぜることで、何か違ったものが生まれるのではないかと思っています。

後は、現在ラボを開いたりしているので、3Dプリンターを使って、立体のインフォグラフィックを作りたいなと思っています。どちらかというと、フィジカルだったり手書きとか身体性を求める方向にマインドが向いていますね。


櫻田さんのバッグの中身

ー 何だか色々と面白そうな事を考えてらっしゃいますね。私ですね、今バッグのデザイン監修をしておりまして。櫻田さんが普段愛用されているバッグがすごく気になっているのですか、、、(笑) 見せてもらってもいいでしょうか?

このトートバッグを通年使っています。形が気に入っているので、使い始めてもう2〜3年になりますね。

重たいものが苦手なので、革のバッグはあまり使わないです。
バッグの中身は、ノートと本と筆箱と、、、付箋だらけですね。(笑)


ー ノートが何冊もありますが、どのように使い分けているのでしょうか?

全てネタ帳で、インプット用に使用しています。
模写などのオリジナルでないものはノートの後ろから、オリジナルのアイデアは前から書くようにしています。が、、、途中から混ざってきていますね。(笑)
「お~。す、すごい(めくりながら一同感嘆)」
(※膨大な量のスケッチ、書き込み)

一時期、映画のセリフを全て書き起こす事にハマっていて、、、今思うと無謀でした。


ー それにしても本が沢山入ってますね、、、!!!『新宝島復刻版』すごい本が出てきましたが、何かの参考に読まれているのですか?

(本の冒頭を見ながら)この辺りってすごくコマ割や描写が映画っぽいなと思うんですよ。それに、このまま縦スクロールで使えるくらいのコマ割だと思っていて。不思議ですけどスマホの感覚に近くて、何だか今っぽいですよね。

僕は、将来マンガがこういったフォーマットに回帰するんじゃないかと思っていて、マンガのコマ数をひたすらノートにまとめたんですよ。1ページMAX5コマまでのパターンを見てみようと思って。
※「お~!すごい(一同再び感嘆。)」

先ほどもお話しましたが、今後、漫画も描いてみたいなと思っているので、気になることや思いついたことは何でもノートに書いてしまいますね。


ー 最後に、バッグにこういった機能があったらいいなと思う部分があれば、是非参考に聞かせていただきたいです。

カジュアルなものが割と好きなので、形は今使っているトートバッグ型がいいですね。

後は、普段から物をドカドカ詰め込んでしまうので、丈夫な事ですかね。内側に小分けポケットがあると更に嬉しいです。

ー ありがとうございました。


Photo by: Ryo Yoshitake

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not bound by.

メンズバッグブランド 『Kiefer neu』(キーファーノイ)は、コンセプトバッグ「not bound by.」を、クリエイティブ集団THE GUILDの安藤剛 氏を監修に迎え制作いたします。▶︎【kiefer neu】http://kiefer-neu.jp/
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